【ノートPCでStableDiffusion】VRAM不足を解決する方法|クラウドGPU活用術

生成向けPCはもういらない?クラウド化が進む理由
ノートPCでAI画像生成(Stable Diffusion など)を動かしたいけど、VRAM不足で諦めていませんか?
実は、クラウドGPU(RunPod)を使えば、8GBのノートPCでも RTX 4090(VRAM 24GB)相当の環境が月額数千円で手に入ります。
本記事では、ノートPC×クラウドGPUの組み合わせで AI画像生成環境を構築する方法について書いています。
ポイント
- ノートPC × クラウドGPU(RunPodなど) の最強コンビ
- なぜクラウドGPUが必要なのか
- 実際の使い方
- 画像生成のノートPCはどう選べ良いか
について掘り下げていきたいと思います。
おすすめのクラウドGPUのRunpod

クラウドGPU”RunPod”とは?画像生成・LoRA学習の最適解?!個人利用の効率よいクラウド環境【①解説編】 Stable Diffusionなどの画像生成も使いやすい Stable Diffusionで「思う存分、画像,動画生成がしたい」「自分の作風を学習させたい」「LoRAやDreamBoothを試してみたい…
目次
ノートPCでAI画像生成が難しい3つの理由【VRAM・発熱・持続性能】
VRAMが少ない
- 8GB or 12GB が主流
- Qwen の最低ラインは 16GB〜24GB
- SDXL ハイレゾも 12GBでは厳しい
発熱と持続性能の問題
- 長時間の生成やLoRA学習が苦しい
- バッテリー駆動ではパワー不足
→ノート画像生成や動画生成ツール自体の性能と生成に必要なスペックがどんどん上がってきている為、ノートPCだけでAI生成を完結させることがは限界・・・
AI画像生成でゲーミングPCをおすすめしない理由【色精度の罠】
ゲーミングモニターの弱点:sRGB 60-70%
ゲーミングノートは、
- 高リフレッシュレート(144Hz〜240Hz)
- 応答速度重視
- sRGBカバー率が低い(60〜70%のモデルも割とある)
- コントラストや色精度はそこそこ
という感じで、色の正確さより速さと滑らかさが優先です。
ゲーミングノートで画像生成した失敗談
【実例】
以前、RTX 3060搭載のゲーミングノートで画像生成していた時、
こんな問題がありました。
生成した画像をスマホで見ると、肌色がくすんで見える
PCでは綺麗に見えたグラデーションが、他の端末では潰れている
原因は、ゲーミングノートのモニターがsRGB 70%しかカバーしておらず、
実際の色を正しく表示できていなかったからです。
外部モニター(BenQ SW270C / sRGB 99%)を接続したところ、
同じ画像なのに全く違って見えて驚きでした。
なぜ色精度が重要?【肌色・彩度・陰影の見え方】
クリエイター向けPC(特にノート)は、
- 広色域(sRGB 100% / DCI-P3 100%)
- 工場出荷時キャリブレーション済み
- 色精度 △E<2(誤差が少ない)
- IPS / WQHD / 4K が多い
- AdobeRGB 対応モデルもある
など、「色を正確に見る」ことに重点を置いています。
AI画像の仕上げ(肌色調整・彩度・黒つぶれ・白飛び)などは、
正確な色が見えているかどうかで完成度が大きく変わるので、実はかなり重要です。
クリエイティブPC=「色を正しく扱えるPC(モニタ)」という意味だった
クリエイティブPC=絵・写真・動画・デザインを扱うプロ向けPC
というイメージがありますが、実際に差が大きい箇所は モニタ性能。
クリエイティブ用途で重要なモニタ性能
色域(色の範囲が広い)
- sRGB 100%
- DCI-P3 95%〜100%
- AdobeRGB カバー率
普通のゲーミングPCのモニタは
- sRGB 60〜70%程度
のことがある(色が浅く、くすむ)。
色精度(ΔE<2 など)
色補正の精度を表す指標。
クリエイター向けは「色がズレにくい」。
カラーマネージメント対応
- ハードウェアキャリブレーション
- ICCプロファイル
- 明るさ・色温度の正確さ
これで 実際の生成画像の色調/明度/肌色/陰影が“正しい色”で見える。
クリエイティブPCとゲーミングPCの決定的な違い
ゲーミングPCは
- GPU:強い
- CPU:強い
- メモリ:大量
- 冷却:強い
→ 性能はクリエイター向けに合ってるけど
→ 色の正確さ(モニタ性能)が弱点
そのため、
★ ゲーミングPCは「パワーはあるけど色はズレやすい」
★ クリエイティブPCは「色が正確なのが仕事向き」
という違いが大きい。
※デスクトップ型のクリエイティブPCの場合はモニターが付属しませんが、
“中身の構成”がクリエイター向けに最適化されています。
大容量メモリ、長時間負荷に強いCPU、安定した冷却と静音、
大きなストレージ、安定動作重視のGPUなど、ゲーミングPCとは方向性が異なります。
クリエイティブPC=「色が正しいPC」だけではなく、
「制作をストレスなく続けられるPC」のことです。【結論】ゲーミングノート+外部モニターが最強コスパ
AI画像生成、LoRA、編集、RunPod併用の場合のコスパ最強の組み合わせは
最強コスパ環境
高性能ノートPC(ゲーミングPC)+ 色管理モニタ(BenQ、EIZOなど)
私自身も以前、ゲーミングノートに大型の外部モニターを繋いでいました。(現在はデスクトップに移行)。
良かった点
性能は十分
外部モニター(BenQ SW270C)で色精度を確保
持ち運びも可能(モニターは自宅据え置き)
デスクトップより初期費用が安い
デスクトップに移行した理由
冷却性能の限界を感じた
据え置き前提なら拡張性の高いデスクトップが有利
ただし、RunPodを使うなら、 ゲーミングノート×外部モニターでも十分だと今でも思います。
特に:
・初期費用を抑えたい
・将来的に持ち運ぶ可能性もある
・でも色精度は妥協したくない
という方には、本当におすすめできる構成です。
① ノート単体で正確な色を求めると高額
(クリエイターモデルは20〜30万円台が普通)
② ゲーミングノート+外部モニタなら
- 性能◎
- 色◎
- 価格◎
- 寿命◎
とバランスが最強。
AI生成をクラウドで行う場合、ローカルPCは「編集・管理・軽い生成」が目的になります。
だから候補としては
- GPUは6GB〜8GBでOK(※ 編集はサクサクしたい場合)
- CPUとメモリはある程度(i5〜i7 / 16〜32GB)
- モニターは sRGB100% / DCI-P3 100% を最優先外部モニターでもGood!

SAKASAこんな感じ?
未来これはいいね!
外部GPUとしての RunPod のメリット
✔ VRAM 数十GB のハイエンドGPUが使える
- RTX 4090:24GB
- RTX 6000 Ada:48GB
→ ノートPCでは絶対に積めない領域
✔ ComfyUI テンプレがそのまま動く
Qwen / Lightning / InstantID / IPAdapter / ID Fusion
すべて対応。
✔ ノートでも Qwen も動画生成もサクサク動く
- ローカルはカメラビュー・プレビュー
- 実際の生成はGPUサーバー
最強。
重い処理はRunPod
- Qwen 全部
- SDXL ハイレゾ
- ID Fusion
- LoRA学習
→ ローカルGPUがいらないので安上がり。
未来レンダリングにもおすすめだよ!
Runpodで爆速レンダリング

【Blenderのレンダリングが重い時】レンタルGPUで一瞬で終わらせる方法【RunPod活用】 【クラウドGPU実験】BlenderのレンダリングをRunPodでやってみた 「Blenderのレンダリングが重すぎてPCが止まる…」そんな時に役立つのが、RunPodなどのクラウドGPUサー…
実際の使い方
- ノートPCから RunPod にログイン
- 「ComfyUI」や「Automatic1111」など、テンプレを選択
- ブラウザでUIが開く
- Qwenなど使いたいモデルを読み込む
- 生成
たったこれだけ。
SAKASA編集もそこまで凝らないならGPU無しのノートPCでも問題ないね
ノートPCを買うならここをチェック!
✔ 画面のサイズ
ノートPCでも 画面サイズは作業効率に直結 します。特に AI 生成や ComfyUI など GUI ワークフローを使う場合、画面が狭いと以下の問題が出ます
- ノードやワークフローの視認性が低い
- ComfyUI のノード配置は広い画面でないとスクロール地獄
- マウス操作が増え、作業効率ダウン
- プレビュー画像が小さい
- 生成結果の細部が見えにくい
- 微調整しにくい
- 複数ウィンドウが重なる
- ブラウザ、RunPod、フォルダ管理、プロンプト管理…
- 13〜14インチだと窮屈
推奨サイズ
- 15〜17インチ:作業領域として十分
- フルHD 以上(1920×1080):ComfyUI のノード表示、画像プレビューが快適
- WQHD / 4K:余裕があると複数画像・高解像度生成も快適
※高解像度だと GPU負荷やブラウザ描画負荷も上がるので注意
未来作業効率を考えると 15インチ以上は欲しいよね
ノートPC × RunPod生成でおすすめのスペック
メモリ 16GB以上(できれば32GB)
→ ComfyUIのローカル編集や画像管理が快適
CPU は i5 / Ryzen5 以上
→ 並列処理が多いAIツールと相性良い
ストレージは500GB
→ 画像生成は画像が多いのでストレージは余裕が欲しい
- RunPodで生成するので、ハイエンドPCは不要
- ローカルでの編集・プレビュー・微調整・簡易生成などの作業効率を考えるとGPUなし/VRAMなしは非効率
- 多少のGPUやVRAMは欲しい。
GPU
補助用途で十分な場合
- GPU:NVIDIA MX450 / 3050 相当の軽〜中性能GPU
- VRAM:4〜6GB
- CPU:Core i5 以上 / Ryzen 5 以上
- メモリ:16GB
- ストレージ:SSD 512GB 以上
- 用途:
- 生成した画像の確認・プレビュー
- 簡単なトリミングや色補正
- 少量のローカル差分生成テスト
- 複数タブ・アプリ同時使用にも耐える
この構成があれば、RunPodで生成した画像編集を快適に扱える。ローカル生成は小規模なら可能。
少し余裕を持たせたい場合
- GPU:NVIDIA 3060 / 4060 以上
- VRAM:6〜8GB
- CPU:Core i7 / Ryzen 7
- メモリ:32GB
- 用途:
- 高解像度の差分生成や確認
- 大量の画像同時編集
- ちょっとしたローカル生成も余裕
- UIや描画が重くてもスムーズ
クラウドでの生成をメインに、ローカル作業も快適にしたい人におすすめのスペック。
【2025年版】厳選おすすめノート
| ブランド | モデル例 | GPU/VRAM | 用途メモ |
|---|---|---|---|
| マウスコンピューター | G TUNE P5-I7G70WT-C | NVIDIA 5070 / 8GB | 生成画像の確認、編集、軽め差分生成 |
| Lenovo | Lenovo LOQ Essential Gen 10 | NVIDIA 3050 / 6GB | 軽作業・補助作業、ブラウザ・Office併用 |
| ASUS | ASUS Gaming V16 V3607VU | NVIDIA 4050 / 6GB | 少量ローカル生成、UIスムーズ、編集作業も快適 |
(例)スペックの見方のポイント解説
未来このスペックは欲しくなっちゃう!
【ノートパソコン】
G TUNE P5-I7G60WT-C(ホワイト)
主な仕様
- Windows 11 Home 64ビット
- インテル® Core™ i7-13620H プロセッサー
- NVIDIA® GeForce RTX™ 5060 Laptop GPU
- メモリ標準容量 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)
- M.2 SSD 1TB (NVMe Gen4×4)
- 15.6型 液晶パネル (ノングレア / 165Hz対応)
- Wi-Fi 6E( 最大2.4Gbps )対応 IEEE 802.11 ax/ac/a/b/g/n準拠 + Bluetooth 5内蔵
保証期間:3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート
- OS:Windows 11 Home 64ビット
- 最新環境。安定性も十分。
- CPU:Core i7-13620H(10コア/16スレッド、最大 4.9GHz)
- AI生成や差分作成の前処理、ローカルプレビューや補助作業にも十分。
- 高速なので複数アプリ同時利用でもストレスなし。
- GPU:RTX 5060 Laptop / VRAM 8GB
- RunPodで生成する場合でも、補助作業やローカル差分生成に十分。
SAKASASDXLやQwenのテストもローカルでこなせる
- メモリ:32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)
- デュアルチャネルで高速アクセス。
- 複数画像同時表示や軽めの編集作業が余裕。
- ストレージ:1TB M.2 NVMe Gen4×4
- 高速で大量画像を扱っても快適。
- RunPod生成画像のダウンロード+ローカル編集に最適。
- 画面:15.6型ノングレア / 165Hz
- ノングレアで長時間作業向き。
- 165Hzは描画が滑らかで、UI操作やスクロールが快適。
- ネットワーク:Wi-Fi 6E + Bluetooth 5
- 高速通信でRunPodやクラウド生成との同期がスムーズ。
- 大容量画像のアップロード・ダウンロードも快適。
画面サイズと用途別比較で選ぶ
小型ノート(13〜14インチ)
- 特徴:軽量・持ち運びやすい
- 用途:外出先でのプロンプト入力、軽い画像整理、補助作業向き
- メリット:モバイル性◎
- デメリット:ノードUIやプレビュー表示が狭く、作業効率はやや低め
中型ノート(15インチ前後)
- 特徴:作業性と携帯性のバランス
- 用途:RunPod併用で本格生成、画像確認、ブログ作業
- メリット:ノードUIも見やすく、作業効率◎
- デメリット:軽量性はやや落ちる
Lenovo Legion 5i Gen 10(15.1型)
大型ノート(16〜17インチ)
- 特徴:画面広め・作業効率最優先
- 用途:複数画像プレビュー、LoRA差分確認、軽めのローカル作業
- メリット:UI操作しやすく、作業効率最高
- デメリット:重くて持ち運びは大変
Lenovo Legion Pro 5i Gen 10(16型)
まとめ
未来ノートPCはAI画像生成には厳しいですが、 レンタルGPU を使えば性能不足は全部解決するね!
- Qwen / SDXL / InstantID / ID Fusion すべて使える
- ノートPC側は軽めスペックでOK
- ノートPC×RunPod は最もコスパ良いAI環境
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