【AI生成・LoRA制作向け】メモ管理とタグ編集を【VS Code】で効率化する方法

VS Code

VS Codeで快適作業環境

Windowsのメモ帳を愛用していましたが、
ふと、思い立ってVScodeを使い始めました。

メモ帳でも問題なかったのですが・・・やはりビジュがね。

と思い、VS Code https://code.visualstudio.com/をインストールしました。

そして驚くほど使い勝手が良く、メモ帳感覚で始めたVS Codeが、画像生成やLoRA制作の中心にもなる優秀な統合環境となりましたので、ご紹介します。

SAKASA

めっーーーちゃ快適だよ!

目次

Visual Studio Code (VS Code)

VSCode ダウンロード
  • Microsoft製の無料エディタ。
  • .md, .txt, .html, .py など全部OK。
  • Markdownプレビューも標準対応(右クリック → 「プレビューを開く」)。
  • 拡張機能でテーマ変更・文章校正・GitHub連携もできる。
未来

そして何と言っても、画像生成や、LoRA学習とでの利点は、
VSCode内で.jpgや、.pngも開ける事です。

VSCodeでLoRA用ファイル管理

おすすめ拡張機能

  • Markdown All in One:プレビュー・ショートカットなど全部入り
  • Paste Image:スクショを直接貼れる
  • Prettier:きれいに整形してくれる

1️⃣ 基本の使い方:VS Codeをメモ帳として使用

  • .txt / .md / .json など、ほぼ全てのテキストを書ける
  • タブで複数ファイルを開いて切り替え可能
  • 自動保存や検索・置換も便利
VSCodeでの拡張子の変更
拡張子の変更も簡単
未来

拡張子を変更したい場合は、名前の変更から、直接拡張子を書き換えるだけ!凄く使いやすいよ。


.txt.mdにすぐに変えられるのは、LoRAなどの学習用データをまとめる際にも、とても便利。

1. タブで複数メモを開ける

  • 「1日メモ」「記事下書き」「ToDo」などをタブで切り替えできる。
    → フォルダごと開けるので、ファイルを開き直す手間がなくなります。

2. 自動保存・バックアップが安心

  • 設定で「自動保存」をONにすると、閉じ忘れてもOK。
  • GitHubやOneDriveと連携しておけば、どのPCからでも続きが書ける

3. Markdown記法も使える(箇条書き・見出しなど)

普通のメモでも、

# 今日やること
- 記事の見出し案を考える
- 画像生成テスト

と書くだけで、ファイル右クリック→「プレビューを開く」で整った見た目になります。

マークダウンに変更する方法と、新たにマークダウンファイルを作る方法

拡張子を .md に変更する(おすすめ)

  1. 左のエクスプローラーで該当ファイルを右クリック
  2. 「名前の変更」を選択
  3. sample.txtsample.md に変える
  4. エンターキーを押す

これでVSCodeの右下に「Markdown」と表示され、文法ハイライトも効きます。

新しくMarkdownファイルを作る

  1. 左上の「新しいファイル」アイコンをクリック
  2. 名前を memo.md にして保存
  3. その中にテキストを貼り付ける

AIに読ませる・処理させるファイル → .txt
人間が読む・整理するファイル → .md

2️⃣ Markdownに便利

  • 見出し・箇条書き・リンク・画像をそのまま書ける
  • 「Markdownファイル右クリックプレビューを開く」機能で、書いた内容を整形して確認できる
  • メモや覚書きにも最適、AIツールのプロンプト記録、タグ表、改善記録など

3️⃣ プログラミングやスクリプト実行

  • Python / JavaScript / HTML / CSS などのコードを書ける
  • 統合ターミナルから直接コマンドを実行できる
  • デバッグ機能でステップ実行や変数確認も可能

4️⃣ 拡張機能で機能を追加できる

  • Jupyter拡張 → VS Code内でノートブック操作
  • Git拡張 → バージョン管理やコード差分確認
  • AI補助 → GitHub CopilotやChatGPT拡張で文章やコード生成
  • 画像プレビューやスクリーンショット貼り付けも可能

※注意:VSCodeにはGitの操作画面は入っていますが、
Git本体(git.exe)は含まれていません。
WindowsでGitを使う場合は、別途「Git for Windows」をインストールしてください。

インストール時に 「PATHにGitを追加する」 を選ぶと VSCode から自動で認識されます。
GitHub Desktop を使う場合は、Git 本体も同梱されているので別途インストールは不要です。

5️⃣ 作業環境としての使い方

  • ワークスペースを作れば、特定のフォルダごとにプロジェクト管理
  • タスク管理やTODOの一覧も作れる
  • 「メモ帳+ターミナル+ノート+下書きフォルダ」の一体化が可能

少し設定を整えるだけで、メモ帳よりずっと快適になります。


快適にするおすすめ設定

STEP
言語パックを入れる

日本語化パック(**言語はお好みで選択してください)を入れる

  • 拡張機能で「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」を入れる。
  • これでメニューも日本語に。
Japanese Language Pack for VS Code
STEP
自動保存をON
  • 左下の歯車 → 設定 → 検索欄に「auto save」
  • 「onWindowChange」などに設定しておくと、離れた瞬間に保存。
STEP
フォントを見やすく

設定の "editor.fontFamily" に以下を設定

"editor.fontFamily": "'Yu Gothic UI', 'Meiryo', monospace",
"editor.fontSize": 15,
"editor.lineHeight": 1.6
STEP
メモフォルダを1つ決める
  • 例:C:\Users\あなたの名前\Documents\Memos
  • ここをワークスペースとして開けば、すべてのメモを整理して管理可能になる。

シンプルに使う方法

  1. 起動する
  2. Ctrl + Nで新しいファイルを開く
  3. 日本語でメモを書く
  4. Ctrl + Sで保存(例:memo.txtmemo.md

これだけで色分けも見やすいし、自動保存をONにすればメモ帳より安心。

未来

LoRA学習やVSCodeでの整理をするうえで、どんな内容をMarkdownにして、どんな内容をTextにするかを意識しておくと、後の管理がすごく楽になります。

用途・内容向いている形式理由・ポイント
プロンプト・タグ一覧🟩 テキスト(.txt)モデルやスクリプトから直接読み込まれることが多い。装飾不要でシンプル。
LoRAの学習ログやメモ🟦 Markdown(.md)見出し・箇条書き・コードブロックなどで読みやすく整理できる。
記事下書き・公開予定文🟦 Markdown(.md)見出し構成や装飾をそのままブログ等に転用できる。
学習用dataset.txt(タグ書き)🟩 テキスト(.txt)Kohya_ssやSDでは.txt形式が基本仕様。Markdown記号を入れるとエラーになることも。
思考メモ・構成案・TODOリスト🟦 Markdown(.md)チェックボックスや階層リストが使える(例:- [ ])。
生成設定・コマンド・パス一覧🟦 Markdown(.md)コードブロック(“`)で整形できて視認性が高い。
単なるタグ群(100〜200行)🟩 テキスト(.txt)軽くて高速。Markdownの解析処理が入らない分サクサク。

便利な拡張機能

拡張機能名用途
Markdown All in OneMarkdown記法を快適に(Ctrl+Bで太字など)
Word Count文字数を自動カウント
Todo Tree「TODO」コメントを一覧表示
Paste Imageスクショを直接ペーストして保存

VS Codeの「同期」2種類

VS Codeの同期には2タイプあります

種類同期の内容同期先
① 設定同期(Settings Sync)テーマ・フォント・拡張機能・キーバインドなどMicrosoftアカウント または GitHubアカウント
② ファイル同期(クラウド保存)実際の .md.txt ファイルなどの中身自分で指定したクラウド(例:OneDrive, Google Drive, Dropbox, GitHubなど)

① 設定同期(Settings Sync)

VS Codeの右下やメニューで「同期を有効にしますか?」と出る際の同期方法。

同期されるもの

  • テーマ・カラースキーム
  • フォントサイズ
  • 拡張機能
  • ショートカット設定
  • エディタの表示設定 など

これは、「別のPCでも同じVS Code環境で使える」ための同期。

同期先

  • Microsoftアカウント(例:Outlook, Hotmail, Xboxで使っているアカウント)
  • GitHubアカウント

どちらかでログインすれば、自動で設定がクラウドに保存されます。

② ファイルの同期(データ保存)

こちらは、実際に書いた .md.txt の内容そのもの。
VS Code自体は勝手に同期されない。

同期したい場合は自分で選ぶ

方法保存先の例備考
OneDriveC:\Users\あなたの名前\OneDrive\MemosWindows標準のクラウド。設定も楽。
Google DriveC:\Users\あなたの名前\Google Drive複数端末間でもOK。
DropboxC:\Dropbox\Memos古くからある定番。
GitHubリポジトリに保存(例:memo.mdバージョン管理や公開も可能。

たとえば「Obsidianみたいにクラウドでメモを共有したい」なら、
フォルダをOneDrive内に置くだけで完了します。

VS Code【自動保存の設定方法】

かんたん設定手順

  1. 左下の歯車(⚙️) → 「設定」をクリック
  2. 上部の検索バーに「auto save」と入力
  3. Files: Auto Save」という項目を探す
  4. プルダウンで好きなモードを選択
    • After Delay(数秒後に保存)がおすすめ

保存までの時間を変えたいとき

同じ画面で
Files: Auto Save Delay
という設定を探すと、「ミリ秒」で指定できます。

例:

"files.autoSave": "afterDelay",
"files.autoSaveDelay": 1500

これで1.5秒後に自動保存されます。

ちょっとしたコツ

  • 自動保存をONにしておくと、誤って閉じてもほぼ安心。
  • 保存場所がクラウド(例:OneDrive)なら、ほぼリアルタイムでクラウドにも反映されます。
  • コードだけでなく .txt.md も同じ動作です。

画像生成のプロンプト管理やLoRA制作にも向いている

① フォルダ単位で管理できる

LoRA学習用フォルダ(例:train_datametadata)を
そのまま「ワークスペース」として開ける。
→ 画像・テキスト・設定ファイルを一箇所で見渡せる。

例:

/lora_training/
 ├─ images/
 │   ├─ 001.png
 │   ├─ 002.png
 ├─ caption/
 │   ├─ 001.txt
 │   ├─ 002.txt
 ├─ config/
 │   └─ kohya_config.json
未来

これをVS Codeで開けば、クリックだけで中身を確認できるよ!

② caption.txt や prompt.txt の編集が超快適

  • 同じフォルダ内の .txt をタブで切り替えられる
  • Ctrl+F 検索で特定タグを一括確認
  • Ctrl+H でタグの一括置換も可能(タグ修正が爆速)

例:
masterpiece, best quality, 1girl
masterpiece, best quality, 1girl, robot heart に一括変換も余裕。


③ Markdownモードでノウハウ管理にも使える

  • 「タグの意味まとめ」や「学習結果メモ」を .md で残せる。
  • 画像もMarkdownで貼れるから、比較用のビジュアルノートが作れる。

例:

## LoRA: robot_heart_v2

### Training data
- 画像数: 40
- resolution: 512
- learning_rate: 1e-4

### Result samples
![](samples/001.png)
![](samples/002.png)

④ ターミナルで学習コマンドも打てる!

Automatic1111も開けるし、RunPodやKohya_ssをSSH経由で使うとき、
VS Codeのターミナルでそのまま学習コマンド実行が可能。

Automatic1111のフォルダ全体をVS Codeで「開く」
  1. VS Codeを起動する
  2. 上部メニューから
    「ファイル → フォルダーを開く」
  3. Stable Diffusion WebUIなどのフォルダ(例:stable-diffusion-webui)を選択して開く
  4. これで、左側のエクスプローラーにA1111関連ファイル(scripts, extensions, models など)が一覧表示されます
  5. フォルダ内の webui-user.batダブルクリック
    → WebUI(ブラウザ画面)が立ち上がる
SAKASA

ほんーーーっとに便利。

Markdownの基本ルール 早見表

Markdownの基本ルールを1枚の早見表にまとめました。すぐコピペして使えます。

カテゴリ書き方説明
見出し# 見出し1
## 見出し2
### 見出し3
#の数で階層を表す(最大6段階)
強調*斜体* または _斜体_
**太字** または __太字__
***太字斜体***
文字の強調
箇条書き- 項目
* 項目
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順不同リスト
番号付きリスト1. 項目
2. 項目
順序付きリスト
行内コード`コード`文章中のコード表示
ブロックコード<pre>言語<br>コード内容<br></pre>複数行コード、シンタックスハイライト可能
引用> 引用文引用用、ネストも可能(>>
水平線--- または *** または ___区切り線
リンク[リンク名](URL)ハイパーリンク
画像![代替テキスト](画像URL)画像表示
チェックリスト- [ ] 未完了
- [x] 完了
タスク管理に便利
テーブル<pre>見出し1

ポイント

  • Markdownはシンプルさが魅力。基本ルールだけ覚えれば十分。
  • #の後は必ず半角スペースを入れると正しく表示されます。
  • ファイル右クリックプレビューで確認しながら書くと、間違いが見つけやすいです。
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