写真を「キャラクター系の画像(アニメ風・イラスト風など)」に変換する方法

目次

AIアプリ/Webサービスを使って変換する(手軽・初心者向け)

1. SNOW / Meitu / ToonMe(スマホアプリ)

  • 特徴:自撮り写真をアニメ風・漫画風に変換できる。
  • 利用方法:スマホで写真を撮影 → フィルター適用。
  • 対応OS:iOS / Android

2. VanceAI / Fotor / Media.io などのWebツール

  • URL(例):VANCEAI公式サイト
  • 特徴:写真をアップロードするだけでアニメ風に変換。
  • 注意点:無料版は画質が低かったり、ウォーターマークあり。

3. AI Picasso(日本発)

  • URL: AI Picasso公式サイト
  • 特徴:AIで似顔絵風・キャラクター風に変換してくれる人気サービス。
  • 備考:LINE連携で操作可能。

画像生成AIで写真をベースに変換(高品質・中級者向け)

Civitai + AUTOMATIC1111 + LoRAモデル

  • 用途:写真をアップロード → アニメ風キャラに変換(顔だけ/全身どちらも可)
  • ポイント:
    • 顔写真を「image-to-image」機能で変換
    • 好みのキャラLoRA(例:二次元、Vtuber系、美少女)を使うと効果的
  • 準備が必要:
    • PC環境(VRAM 6GB以上推奨)
    • Stable Diffusion WebUI(AUTOMATIC1111)などを導入

※ Civitai(https://civitai.com)で「anime face」「realistic to anime」などのモデルを探すと便利。

CIVITAIモデル検索
引用元:https://civitai.com

AnimeGAN

AnimeGAN Colabテスト画像

AnimeGANは、写真や画像をアニメ風に変換できるディープラーニングモデルで、使い方は簡単なものから高度なカスタマイズまで幅があります。

  • 顔写真や人物写真を2Dアニメ風に変換
  • Hugging FaceやColab、ローカル環境で実行可能
  • AnimeGAN / AnimeGANv2 は、写真などの画像を「アニメ風」にスタイル変換するためのモデルです。
  • 特徴:
    • オンライン/ローカル両方で使える
    • 実写→ジブリ風、宮崎駿風、ポニョ風など多様なスタイルあり
    • 学習済みモデル(pretrained)あり、手軽に変換可能

使い方の選択肢(おすすめ)

方法難易度特徴
1. Hugging Face Spaces(Web)★☆☆(超簡単)ブラウザだけでOK
2. Google Colab★★☆(簡単)無料でGPU使える
3. ローカル導入(GitHub + Python)★★★(中〜上級)高速&カスタム可能

① 【超簡単】Hugging Face SpacesでAnimeGANを使う方法

PC or スマホのブラウザで動作するWebアプリです。

ステップ

  1. 以下のサイトにアクセス
    https://huggingface.co/spaces/
  2. AnimeGANv2などを検索して、好みの画風を選択
  3. 「Upload image」ボタンで画像をアップロード
  4. モデル(style)を選ぶ(例:Hayao、Shinkai、Paprika など)
  5. 「Submit」で変換!

メリット: ソフト不要、初心者に最適
デメリット: 高解像度変換や大量処理には不向き


②Google ColabでAnimeGANを使う

無料のGPU環境で、画像をまとめて変換したい人向け。

ステップ

  1. Colabを開く
    https://colab.research.google.com/ にアクセス
  2. 開いた画面にあるタブで
    「GitHub」 をクリック
Colab githabを選択

3. 検索窓にキーワードを入力(例:「AnimeGANv2」)

Colab キーワード検索

例:

https://github.com/TachibanaYoshino/AnimeGANv2/blob/main/AnimeGANv2_colab.ipynb

※Google Colabの「GitHub」タブからノートブックを開こうとするとき、次のような制限があります

問題点詳細
検索対象が狭いすべてのGitHubリポジトリが検索対象ではない(人気・自分のアカウント優先)
認証が必要な場合もある初回に「GoogleでGitHub認証」を行わないと検索できないことがある
検索バグも多い単語を変えても何も表示されないことがよくある(仕様に近い)

そのため…一般的なおすすめの使い方は

方法安定性
Hugging Faceなどで「Colabボタン」から開く★★★★★(最も安定)
GitHubのURLをColabの検索欄に直接貼る★★★★☆(正確)
❌ ColabのGitHub検索から探す★★☆☆☆(不安定)

Hugging Faceなどで「Colabボタン」から開く

Hugging Face Colabリンク
引用元:Hugging Face
Colabを開く

3. セルを上から順番に実行(▶️ボタンを押す)

Google Colab セルの実行


4. 自分の画像をアップロード(ドラッグ&ドロップ可)

Colabセル内で画像を選択


5. 出力されたアニメ風画像をダウンロード

出力画像をダウンロード

メリット: GPU対応で高速、フォルダ単位処理も可能
デメリット: Googleアカウント&Colab操作の理解が必要


③ 【ローカル導入】PCにAnimeGANをインストールして使う

自分のPCで自由に使いたい方向け(Windows/macOS/Linux)

手順(例:Windows)

1. GitHubからクローン

git clone https://github.com/TachibanaYoshino/AnimeGANv2.git cd AnimeGANv2

2. Python仮想環境&依存パッケージをインストール

pip install -r requirements.txt

3. 学習済みモデル(.pbや.pthファイル)をダウンロードし、指定フォルダに配置
4. 変換スクリプトを実行

python test.py --checkpoint_dir checkpoint/your_model --test_dir input_images --save_dir output_images

メリット: 高速処理・バッチ対応・拡張性あり
デメリット: Python、CUDAなどの環境構築が必要

出力例(スタイル)

モデル名特徴
Hayao(宮崎駿風)柔らかく、優しい配色
Shinkai(新海誠風)明るく透明感のある色合い
Paprika(今敏風)コントラスト高め・鮮やか

ToonCrafter(AI変換モデル)

ToonCrafterAnimeGANv2 は、どちらも「アニメ風のビジュアル」を作るAIツールですが、使い方も目的も大きく異なります

比較項目AnimeGANv2ToonCrafter
主な用途写真 → アニメ風の静止画 変換複数のイラストや画像 → アニメ風アニメーション生成(中間コマを補完)
入力形式写真1枚複数の連続画像(例:前後のコマ)
出力1枚のアニメ風画像アニメ調の動画や中割イメージ
技術タイプ画像スタイル変換動き補間+アニメスタイル合成
難易度初心者向け(Colabで簡単)中級者以上向け(画像準備が必要)

ToonCrafter の使い方(ざっくり)

ToonCrafterは次のような作業を行います

  1. 前後の画像(2枚以上)を用意(例:動きの最初と最後)
  2. Colabにアップロード
  3. ToonCrafterが中割(中間の動き)を補完してアニメーションにする
  4. GIFやMP4動画として出力

「アニメーション」を作りたい人向け
写真1枚では使えず、前後コマのイラストや線画が必要です。

【Webツール】おすすめAI系サービス

ツール名特徴
Toongineer Cartoonizer(VanceAI)ワンクリックで顔写真がアニメ風に
PaintsChainer(自動着色)手描き線画をAIがアニメ塗り風に
Artbreeder顔の印象を調整しながらアニメ風を生成可能
Meitu(ミートゥー)/ EPIK / Snowスマホアプリでアニメ顔に変換できる

目的別おすすめ

目的おすすめ方法
手軽に試したいSNOW / AI Picasso / ToonMe
高品質にアニメ化したいStable Diffusion + LoRA
顔だけアニメ化したいVanceAI / Media.io / AIアプリ系
キャラ化+動かしたいLive2D / D-ID + LoRAアニメ風変換
自分の絵で変換したいCLIP STUDIO PAINT / Photoshop

写真をベースに 手動でキャラクター風に描き起こす

Photoshopで「自分の絵をベースにキャラ風に変換する」方法(半自動・アート寄り)

自分の描いた絵をレイヤーとしてPhotoshopに取り込み、元写真の輪郭や色味を参考にしながら、アニメ・キャラクター風の要素を加えていく方法です。

手順の例

  1. 写真を読み込み:背景を薄くして配置(参考用)
  2. 新規レイヤーでトレース:自分の絵柄で線画を描く(手描きでもOK)
  3. 色分け:キャラ風の配色や影・ハイライトを手動でつける
  4. パーツ調整:目や髪型、輪郭を「キャラらしく」デフォルメ
  5. 背景合成や効果:アニメ風のグラデや光彩を加える

ポイント

  • アニメ・漫画風ブラシ(CLIP STUDIOのブラシをPhotoshopで使えるものもあり)
  • カラーパレットに「アニメ用肌色」「セルアニメ風影色」を用意すると良い

フィルター+手動修正で変換(加工寄り)

使用するPhotoshop機能

  • フィルター → カットアウト:アニメ風に面で塗り分け
  • スマートフィルター → ポスタリゼーション:色数を減らしてセル風に
  • 輪郭検出 → 線画抽出:トーンや輪郭を強調
  • Camera Rawフィルター → 彩度・明度の調整:透明感のある色味に

加工の流れ(例)

  1. 写真を読み込み、レイヤーを複製
  2. 上のレイヤーに「フィルター → カットアウト」適用(簡易アニメ風)
  3. 輪郭抽出(白黒で線画化)し、線画と塗りを分ける
  4. 自分の絵柄でパーツだけ描き変える(例:目・髪など)

自作イラストとAI変換を組み合わせる(生成補助)

Photoshopだけでは難しいと感じる場合は、以下のようなAIと併用する方法もあります:

例:LoRA(自作絵柄)+画像変換AI → Photoshopで仕上げ

  1. 自分のイラストを数十枚用意
  2. LoRAやDreamBoothで学習(Stable Diffusionベース)
  3. キャラ変換後の画像をPhotoshopでさらに調整・リタッチ
  4. 色補正や背景合成で完成度UP

Photoshopで使える便利機能・ブラシ例

機能・素材内容
ブラシ(Gペン風・アニメ影ブラシ)線画やアニメ塗りに便利
レイヤースタイル(内側発光・影)アニメっぽい目の光や髪のツヤ
アクション記録複数枚に同じ加工を一括適用
「調整レイヤー」明るさ・コントラスト、色相補正など非破壊編集が可能

「自分のイラストをベースにしたキャラ化」や「AI用データを作るための前処理」としても使えます!

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