【AIを使って自作イラストを量産】LINEスタンプを作る方法【初心者でも出来る!】

AI(Stable Diffusion)でスタンプ用イラストを作る方法
LoRAを使って「自分の絵柄風スタンプ」を量産するコツ
LINE Creators Marketへの登録・申請手順
目次
1. AI × LINEスタンプ
販売用のLINEスタンプを作るとき、「もっと効率よく絵を量産できないかな?」「AIの力を借りられないかな?」と思ったあなた、それはとても良い着眼点です。
実は、とても面白く、そして実用的な方法があります。
AI画像生成だけでも十分活用できますが、商用利用となると著作権の壁が気になることも。
そこで今回は、ただの画像生成ではなく、「LoRA(Low-Rank Adaptation)」という技術を使って、自分の絵柄やキャラクターをAIに学習させ、ポーズや色味を統一したシリーズスタンプを効率よく作る方法をご紹介します。
自作LoRA(RunPodやローカル環境を利用)で作成すれば、著作権の心配もなく、安心してLINEスタンプとして販売することも可能です。
初心者の方にもわかりやすく解説していきますので、ぜひ気軽にチャレンジしてみてください!
2. 準備編:必要なもの
環境
- パソコン(Win/Mac/Linux)またはクラウドGPU(例:RunPodなど)
- Webブラウザ(Chrome推奨)
使用ツール
- RunPod(NVIDIAのGPUが無い場合)またはローカル環境(NVIDIAのGPUがある場合)
- Train FLUX LoRA with Ease(Ease for FLUX)(これらは、上のいずれかの環境で使用します)
- 画像加工用ソフト(Photoshop、Canva、Pixlrなど)
※Train FLUX LoRA with Ease(Ease for FLUX)を使用して、自分の絵柄やキャラクターをAIに学習させる為、安定して使用できるGPUが必要です。
画像仕様(LINE公式ルール)
項目 | 内容 |
---|---|
サイズ | 370×320px(推奨サイズ) |
形式 | PNG(背景は透過) |
カラーモード | RGB |
枚数 | スタンプ数 + メイン画像 + トークルームタブ画像 |
ファイルサイズ | 1枚あたり1MB以下 |
制作ツールの例
- Photoshop/Clip Studio/Procreate:本格派
- ibisPaint/メディバンペイント:スマホやタブレット向け無料アプリ
- Canva/Pixlr:Webブラウザで簡単操作
どんなスタンプを作るか決める
スタンプ作りの第一歩として、「どんなキャラクターで、どんな場面に使われるスタンプにしたいか」をざっくりイメージしてみましょう。
自分が使いたいスタンプでも、誰かに使ってもらいたいスタンプでもOK。以下の3つを考えると、スタンプの方向性がぐっと明確になります。
- キャラ設定(例:ネコ、ゆるい人間、動物など)
- スタンプの雰囲気(例:かわいい/面白い/敬語/日常会話向け
- 用途を想定(例:友達用・家族用・仕事用 など)
既存の写真や、絵を使用する場合には、以下のような”AIツール”を使用して加工してからスタンプにする事も出来ます。
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おすすめ数
- 基本セット:8個 / 16個 / 24個 / 32個 / 40個から選べます(40個が一番人気)
3.スタンプ素材を作る
画像素材は、自身のイラスト、写真など好みの物を用意し、(512px×512px)にトリミング・縮小してサイズを揃えます。
ポイント
キャラクターや写真で、表情やポーズ違いを複数枚使用します。5〜20枚以上(同一キャラの表情・ポーズ違い)
コツ
- スタンプ用に白背景や透過背景を意識する
- 吹き出しを入れたい場合は余白を多めに。(文字は最後で入れます。)
LINEスタンプ用画像の要件
最終的に作成するスタンプ用画像の最低要件です。自身のイラストor写真、5〜20枚以上(同一キャラの表情・ポーズ違い)から、以下のスタンプを作成していきます。
(※画像サイズは、今回は、512×512pxで、生成して最後にトリミング・縮小で調節します。)
今から、手元にある、5〜20枚(同一キャラの表情・ポーズ違い)を利用して、AIで表情違い、ポーズ違いを生成していきます。
CanvaやPhotoshopなどの画像加工用ソフトを使用します。(※写真サイズを変えれるアプリ、ソフトなら何でもOKです!)
すべて背景透過(PNG形式、RGBカラー)で保存します。
4. LoRA活用術:絵柄を統一してシリーズ化
LoRAを使うことで、「自分の絵柄で描いたようなAI画像」を安定して出力することが出来ます。
自作LoRAを自分の写真や画像を学習して使う
必要なもの
- 自分で描いたイラスト:15枚~(同一キャラの表情・ポーズ違い)
- 学習ツール【Train FLUX LoRA with Ease(Ease for FLUX)】https://sakasaai.com/gradioui-flux/
学習手順のざっくり流れ
LoRA作成方法は
こちらの記事で書いています。 あわせて読みたい

自動タグ付けとLoRA学習の簡単な方法【Train FLUX LoRA with Ease(Ease for FLUX)】 Train FLUX LoRA with Ease(Ease for FLUX) 「Train FLUX LoRA with Ease」は、FLUX 専用に最適化された「Stable Diffusion WebUI の FLUX版ミニUI」 のような存在で…
- イラストをアップロード
- タグを生
- LoRAを生成
lora.safetensors
というファイルが出力される- これを使って画像生成します。
「スタンプ化したいキャラ」専用のLoRAを1つ作っておくと、後の作業が激減します!
応用例(スタンプ制作での活用)
表情違い、ポーズ違い、アイテム追加 などを簡単に量産可能!
LoRAを通すことで、絵柄がバラつかず統一感のあるスタンプセットが作れる!
キャラごとにLoRAを作れば、「猫シリーズ」「犬シリーズ」なども簡単に作れる!

絵柄が揃うことで、LINEスタンプとしての完成度が一気に上がります。
クラウドのGPUを使ってLoRA学習をする方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
(※以下のリンクは新しいタブで開きます。)
クラウドでLoRA学習する



【RunPodの使い方と料金】Stable Diffusionを使用して画像生成とLoRA学習をする方法【②実践編】 Stable DiffusionやLoRA学習では、長時間GPUをフル稼働させるため、発熱や電源の安定性が大きな課題になります。自作PCではAIO水冷の導入や水冷GPUの採用など、冷却への…
5. 画像加工編:スタンプ画像を仕上げる
AI画像をそのまま使うだけでなく、スタンプ用に整える必要があります。
主な作業
- サイズを370×320pxに統一
- 吹き出しや文字を追加
- 背景を透過PNGにする
用途 | 推奨サイズ | 枚数 |
---|---|---|
スタンプ画像 | 370×320px | 8〜40枚 |
メイン画像 | 240×240px | 1枚 |
トークタブ画像 | 96×74px | 1枚 |
おすすめツール
- Photoshop:正確な調整が可能
- Canva(無料):ブラウザで簡単編集
- Pixlr:軽量で使いやすいオンライン画像編集
6. 登録編:LINE Creators Marketに申請しよう
登録手順
- LINE Creators Market にアクセス
- LINEアカウントでログイン
- プロフィール・支払い情報を入力
スタンプ登録の流れ
- 「スタンプ新規作成」→ タイトル・説明を入力
- 画像をアップロード(スタンプ、メイン画像、タブ画像)
- カテゴリ・価格を設定
- 審査申請 → 通れば販売開始!
審査は1〜3日ほどで完了します。不備があるとリジェクト(差し戻し)されるので注意しましょう。
7. 販売後のコツ:売れるスタンプにするには?
- タイトルと説明文は「どんな人が使うか」を想像して書く
- 人気ワードを含める(例:「敬語」「ゆるい」「ネコ」など)
- SNSやブログで紹介して知ってもらう



AIで作るLINEスタンプは、アイデア次第で誰でもヒット作を出せる可能性があります。
ぜひあなたも、AIとLoRAの力を借りて、自分だけのスタンプを作ってみてください!
【STEP 3】LINE Creators Market に登録
🔗LINE Creators Market
- LINEアカウントでログイン
- クリエイター情報(名前、住所、支払い先など)を登録
【STEP 4】スタンプをアップロードする
- 「新規スタンプ作成」を選択
- タイトル・説明文を入力(日本語+英語での入力が必要)
- 作成したスタンプ画像・メイン画像・タブ画像をアップロード
- カテゴリや販売価格を設定
【STEP 5】審査に出す
- LINEの審査チームが内容をチェック(1日〜数日かかります)
- 不適切な表現・著作権違反があるとリジェクトされることがあります
【STEP 6】販売開始!
審査に通ればLINEストア・アプリ内で販売開始
- LINEコイン価格(クリエイター側の受け取り額)
- 50コイン(約120円) → クリエイターの取り分は約35%
スタンプのアイデアが思いつかない時は?
- LINEの人気スタンプランキングをチェック
- 友達とのLINEの会話でよく使う言葉を探す
- 「ありがとう」「了解!」「今向かってる」など日常ワードが定番