自作スタイルで量産!AI×LoRAでLINEスタンプ作成方法【初心者でも出来る!】

この記事でわかること…
AI(Stable Diffusion)でスタンプ用イラストを作る方法
LoRAを使って「自分の絵柄風スタンプ」を量産するコツ
LINE Creators Marketへの登録・申請手順


目次

1. AI × LINEスタンプ

今回は、ただの画像生成ではなく、「LoRA(Low-Rank Adaptation)」という技術を使って、自分の絵柄やキャラクターを学習させ、ポーズや色味を統一したシリーズスタンプを効率よく作る方法をご紹介します。
Stable Diffusionと自作LoRA(RunPodやローカル環境を使用)で作成すれば、著作権の心配もなく、安心してLINEスタンプとして販売することができます。
初心者の方でも挑戦しやすい方法を解説していきますので、ぜひ一緒に取り組んでみてください!

2. 準備編:必要なもの

環境

  • パソコン(Win/Mac/Linux)またはクラウドGPU(例:RunPod)
  • Webブラウザ(Chrome推奨)

使用ツール

  • RunPod(NVIDIAのGPUが無い場合)またはローカル環境(NVIDIAのGPUがある場合)
  • Stable Diffusion WebUI(AUTOMATIC1111)またはInvokeAIなど
  • LoRAモデル(今回これを自作します。
  • 画像加工用ソフト(Photoshop、Canva、Pixlrなど)

どんなスタンプを作るか決める

  • キャラ設定(例:ネコ、ゆるい人間、動物など)
  • スタンプの雰囲気(例:かわいい/面白い/敬語/日常会話向け)
  • 用途を想定(例:友達用・家族用・仕事用 など)

おすすめ数

  • 基本セット:8個 / 16個 / 24個 / 32個 / 40個から選べます(40個が一番人気)

画像仕様(LINE公式ルール)

項目内容
サイズ370×320px(推奨サイズ)
形式PNG(背景は透過
カラーモードRGB
枚数スタンプ数 + メイン画像 + トークルームタブ画像
ファイルサイズ1枚あたり1MB以下

制作ツール例

  • Photoshop/Clip Studio/Procreate:本格派
  • ibisPaint/メディバンペイント:スマホやタブレット向け無料アプリ
  • Canva/Pixlr:Webブラウザで簡単操作

3. 画像生成編:スタンプ素材を作る

画像素材は、自身のイラスト、写真など好みの物を用意し、スタンプサイズ(370×320px)にトリミング・縮小してサイズを揃えます。

ポイント

キャラクターや写真で、表情やポーズ違いを複数枚生成します。

コツ

  • スタンプ用に白背景や透過背景を意識する
  • 吹き出しを入れたい場合は余白を多めに

写真を”イラスト”に変換するツールのまとめ記事はこちら。

写真や画像を”シンプルな線画”に変換するツールのまとめ記事はこちら。

LINEスタンプ用画像の要件

用途推奨サイズ枚数
スタンプ画像370×320px8〜40枚
メイン画像240×240px1枚
トークタブ画像96×74px1枚

すべて背景透過(PNG形式、RGBカラー)で保存します。


4. LoRA活用術:絵柄を統一してシリーズ化

LoRAを使うことで、「自分の絵柄で描いたようなAI画像」を安定して出力できます。

方法1:自作LoRAを自分の写真や画像を学習して使う

LoRA(Low-Rank Adaptation) は、画像生成AI(Stable Diffusionなど)に、「自分の絵柄」や「特定のキャラクターの特徴」を学習させる軽量な仕組みです。

1⃣まずは、無料で使える kohya_ss(こーや・えすえす)というアプリでLoRAトレーニングを、行っていきます。
通常のモデルに比べて非常に軽く、数十MBほどで済むため、簡単に切り替えて使えるのが特長です。

必要なもの

  • 自分で描いたイラスト:5〜20枚(同一キャラの表情・ポーズ違い)
  • キャプション(各画像の特徴を説明したテキスト)
  • 学習ツール(例:kohya_ss をRunPodまたはローカルに導入)

方法2:CivitaiからLoRAを使う(著作権、商用利用などを確認して既存LoRAを使う)

自分のイラストではなく、CivitaiのLoRAを使用する場合は、著作権、商用利用(スタンプを販売する場合)について、確認しましょう。
Civitaiの使い方と、ライセンス(著作権、商用利用について)確認方法については、こちらの記事をご覧ください。
(※以下のリンクは新しいタブで開きます。)

  • キャラ系LoRAを探す(”sticker”や”chibi”で検索)
  • AUTOMATIC1111で読み込み
  • Promptにキャラ設定、Negative Promptで不要要素を除外

学習手順のざっくり流れ

  1. イラストとテキストを同じ名前でフォルダに保存
  2. kohya_ssでLoRAトレーニング(推奨:DAdaptAdam + 1epochから試す)
  3. lora.safetensorsというファイルが出力される
  4. これを使って、Stable Diffusionで画像生成

「スタンプ化したいキャラ」専用のLoRAを1つ作っておくと、後の作業が激減します!

応用例(スタンプ制作での活用)

表情違い、ポーズ違い、アイテム追加 などを簡単に量産可能!
LoRAを通すことで、絵柄がバラつかず統一感のあるスタンプセットが作れる!
キャラごとにLoRAを作れば、「猫シリーズ」「犬シリーズ」なども簡単に作れる!

未来

絵柄が揃うことで、LINEスタンプとしての完成度が一気に上がります。

まずは、Kohya_ssを自分のPCにインストールするか、クラウドのレンタルGPUを借りるかを選んで進めていきましょう!

ローカルでの、LoRA学習環境の構築方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
(※以下のリンクは新しいタブで開きます。)

クラウドのGPUを使ってLoRA学習をする方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
(※以下のリンクは新しいタブで開きます。)


5. 画像加工編:スタンプ画像を仕上げる

AI画像をそのまま使うだけでなく、スタンプ用に整える必要があります。

主な作業

  • サイズを370×320pxに統一
  • 吹き出しや文字を追加
  • 背景を透過PNGにする

おすすめツール

  • Photoshop:正確な調整が可能
  • Canva(無料):ブラウザで簡単編集
  • Pixlr:軽量で使いやすいオンライン画像編集

6. 登録編:LINE Creators Marketに申請しよう

登録手順

  1. LINE Creators Market にアクセス
  2. LINEアカウントでログイン
  3. プロフィール・支払い情報を入力

スタンプ登録の流れ

  1. 「スタンプ新規作成」→ タイトル・説明を入力
  2. 画像をアップロード(スタンプ、メイン画像、タブ画像)
  3. カテゴリ・価格を設定
  4. 審査申請 → 通れば販売開始!

審査は1〜3日ほどで完了します。不備があるとリジェクト(差し戻し)されるので注意しましょう。


7. 販売後のコツ:売れるスタンプにするには?

  • タイトルと説明文は「どんな人が使うか」を想像して書く
  • 人気ワードを含める(例:「敬語」「ゆるい」「ネコ」など)
  • SNSやブログで紹介して知ってもらう
未来

AIで作るLINEスタンプは、アイデア次第で誰でもヒット作を出せる可能性があります。
ぜひあなたも、AIとLoRAの力を借りて、自分だけのスタンプを作ってみてください!


【STEP 3】LINE Creators Market に登録

🔗LINE Creators Market

  1. LINEアカウントでログイン
  2. クリエイター情報(名前、住所、支払い先など)を登録

【STEP 4】スタンプをアップロードする

  1. 「新規スタンプ作成」を選択
  2. タイトル・説明文を入力(日本語+英語での入力が必要)
  3. 作成したスタンプ画像・メイン画像・タブ画像をアップロード
  4. カテゴリや販売価格を設定

【STEP 5】審査に出す

  • LINEの審査チームが内容をチェック(1日〜数日かかります)
  • 不適切な表現・著作権違反があるとリジェクトされることがあります

【STEP 6】販売開始!

審査に通ればLINEストア・アプリ内で販売開始

  • LINEコイン価格(クリエイター側の受け取り額)
    • 50コイン(約120円) → クリエイターの取り分は約35%

スタンプのアイデアが思いつかない時は?

  • LINEの人気スタンプランキングをチェック
  • 友達とのLINEの会話でよく使う言葉を探す
  • 「ありがとう」「了解!」「今向かってる」など日常ワードが定番
  • URLをコピーしました!
目次