Webサイトを構成するコードの基礎

今や、AIがコードを書いてくれる時代なので、私たちは基礎だけ抑えておけば自分でページが作れます。
ちょっとだけ、Wordpressテーマを使うのに比べると手間は掛かりますが、
こだわりたい人にとっては最高のチャンスです。
本記事では、Webサイトを構成するコードの基礎についてまとめました。
目次
HTML
HTMLは、いわば 外観「家の設計図(見た目)です。
たとえば:
<h1>こんにちは!</h1>
<p>これはHTMLで書かれたテキストです。</p>見出しや段落、画像、リンクなど、**「静的なページ」**をつくります。
HTMLの基礎
最低限おさえておきたい要素(タグ)
- <!DOCTYPE html>/- <html>/- <head>/- <body>(HTMLの基本構造)
- <h1>〜- <h6>:見出し
- <p>:段落
- <a href="">:リンク
- <img src="">:画像
- <ul>/- <ol>/- <li>:リスト
- <div>:汎用のブロック(CSSと組み合わせて使う)
- <span>:インラインで使える要素
- <form>/- <input>/- <textarea>:簡単なフォーム
HTMLの使い方の理解
- タグのネスト(入れ子構造)
- 属性(hrefやsrc、alt、class、idなど)の使い方
- セマンティックなHTML(意味のある構造づくり)
CSS
CSS(シーエスエス)の役割を 簡単に一言で言うと…
見た目をおしゃれに整えるための言語です。
HTMLがページの骨組み(見出し・段落・画像など)だとしたら、
CSSはその服装やインテリアをコーディネートするような役割です。
たとえば…HTMLだけだと
<h1>こんにちは!</h1>こんにちは!
黒文字で、左寄せの大きめの文字が出るだけ。
でもCSSを使うと…
h1 {
  color: #FFA500;
  text-align: center;
  font-size: 36px;
}WordPressのカスタムHTMLブロックで使うときは、<style>〜</style> の中にCSSを書く(この部分がCSS部分)。<h1> に class="custom-heading" をつけて、CSSを当てる。
WordPressでは**「クラス指定」してCSSを書く**のが安全です。
なぜなら、テーマ全体の <h1> に影響を与えないようにするためです。
こんな風に書きます
<style>
  h1.custom-heading {
    color: #ff6600;
    text-align: center;
    font-size: 36px;
  }
</style>
<h1 class="custom-heading">こんにちは!</h1>
こんにちは!
オレンジ色で、中央寄せで、ちょっと大きめの見出しに
CSSでできること(ざっくり)
- 文字の色・大きさ・位置
- 背景色や余白
- レイアウトの調整(横並び・レスポンシブなど)
- アニメーションや hover 効果
CSSの基礎
基本的なプロパティ
- color(文字色)
- background-color(背景色)
- font-size/- font-family(文字の大きさやフォント)
- margin/- padding(余白の調整)
- border(枠線)
- width/- height(サイズ指定)
- display(- blockや- inline-block、- flexなど)
- position(- relative、- absoluteなど)
- text-align、- vertical-align
- flexbox(簡単な横並び、中央寄せなど)
書き方の理解
- セレクタ(class、id、タグ名など)
- 優先順位(CSSのカスケード・継承の理解)
- クラスやIDの使い分け
- 外部CSS、内部CSS、インラインスタイルの違い
| HTML | CSS | 
|---|---|
| 内容・構造を作る | デザイン・装飾をつける | 
HTML → なにを表示するか
CSS → どう見せるか
という関係です
PHP
PHPは、**ユーザーの動きに反応する「動的な機能」**をつける言語で、
家の中の自動ドアやエアコンのような役目です。
たとえば WordPress でよく見るこのコード
<?php the_title(); ?>
これは、「この記事のタイトルを表示せよ」というPHPコードです。
つまりPHPがあると、
- 記事一覧を自動表示
- ユーザーごとに違う表示
- お問い合わせフォームの送信処理
…などができるようになります。
HTMLとPHPの違いとは?
| 項目 | HTML | PHP | 
|---|---|---|
| 正式名 | HyperText Markup Language | PHP: Hypertext Preprocessor | 
| 役割 | ページの見た目・構造を作る | ページに動きを加える・データを扱う | 
| 例 | 見出し・画像・ボタンなどを表示 | 投稿一覧を表示、フォームの処理など | 
| ファイル拡張子 | .html | .php | 
| 実行場所 | ブラウザ | サーバー | 
WordPressの中での使い分け
WordPressは、すべてPHPで動いているシステムですが、HTMLもその中に書かれています。
たとえば、こんな感じ
<div class="post-title">
  <h2><?php the_title(); ?></h2>
</div>- <div>〜</div>や- <h2>は HTML
- <?php the_title(); ?>は PHP
「HTMLの中にPHPを埋め込んで、動くページを作る」 というのが WordPress の基本スタイルです。
プラスで知っておくといい知識
- レスポンシブ対応(@mediaクエリ)- スマホ・PCで見え方を変える方法
 
- ブラウザ検証ツールの使い方(Chromeの右クリック→検証)- 画面を見ながらスタイルを確認・修正できる
 
- 簡単なHTMLテンプレートが書ける- 空のHTMLファイルを自分で作って表示できるレベル
 
最終的にどこを目指すか
WordPressをカスタマイズしたり、Figmaのデザインを再現したい場合は
この基礎の上に、以下を少しずつ足していくのが理想的です。
HTML + CSS → JavaScriptの基本
WordPressのテンプレート構造とPHPの基礎
ブロックエディタとの連携や、カスタム投稿・カスタムフィールドの活用
HTML / CSS / PHP の役割の違い
| 言語 | 役割 | 簡単な説明 | 
|---|---|---|
| HTML | 構造(骨組み) | Webページの「見出し」「段落」「画像」などの配置を決める言語。例:どこにタイトルを置くかなど。 | 
| CSS | 見た目(デザイン) | 色・文字サイズ・レイアウトなどの装飾を担当。HTMLで作った骨組みに見た目を与える。 | 
| PHP | 裏側の処理(サーバーサイド) | Webフォームの送信、ログイン機能、データベースとのやりとりなど「動き」のある処理を行う。 | 
おすすめの学び順
- HTMLとCSSで「見た目」を理解(すでにできてる方も多いですね!)
- PHPの基本文法と、WordPressでよく使う関数を覚える(例:the_title()、get_header()など)
- SWELLや他テーマを触りながら「コードの中身を読んでみる」
おすすめの第一歩
「このWordPressテーマの中のこのページは、どうなっているのか?」
という視点で、コードを少しずつ覗いてみると、ぐっと理解が深まります!
