【Colabノートブック】LoRAのColabでの使い方と導入手順

Colabノートブック LORA Colabでの使い方
目次

初心者におすすめのColabノートブック

画像生成AIに興味はあるけど、「高性能なPCがないと無理そう…」と感じていませんか?実は、誰でも無料で強力な画像生成AIを使える方法があります。それが Google Colab(グーグル・コラボ) の活用です。
Colabは、クラウド上のGPUを借りてAIを動かせる便利なサービスで、Stable Diffusionなどの画像生成も簡単に始められます。

本記事では、初心者でも安心して使えるおすすめのColabノートブックを厳選して紹介します。とくに人気の「AUTOMATIC1111 WebUI」や「ComfyUI」など、クリックだけで使える便利な環境を中心に解説し

1. AUTOMATIC1111 WebUI for Colab(by TheLastBen)

  • URLhttps://github.com/TheLastBen/fast-stable-diffusion
  • 特徴
    • 本格的なWebUI(自分のブラウザで操作)
    • 拡張機能(LoRA、ControlNetなど)も使える
    • SD1.5、SDXLなど主要モデルを手軽に切替可能
  • 商用利用:モデルのライセンスに従えばOK(例:SDXL = RAIL-M)

2. Kohya Trainer + WebUI(LoRAの学習にも)

  • URLhttps://github.com/bmaltais/kohya_ss
  • 特徴
    • LoRAやDreamBoothの軽量学習が可能
    • GUI付きでわかりやすい
    • 必要なVRAMが少なく、Colabでも動きやすい
  • 商用利用:学習モデル・元モデルのライセンスに注意

3. ComfyUI for Colab(by N00mkradなど)

  • URL(テンプレ例):https://github.com/camenduru/comfyui-colab
  • 特徴
    • ノードベースの操作で柔軟性が高い
    • SDXL TurboやControlNetも対応
    • 自動化・処理の工夫がしやすい
  • 商用利用:UIはOK、使用するモデルにより制限あり(RAILライセンスなどを確認)

4. Easy Diffusion Colab(シンプルで軽量)


Colabノートブック使用時のポイント

無料枠だとGPUの割当が不安定。安定利用には「Colab Pro」推奨(月額約1,200円〜)
初回は多少時間がかかる(モデルのダウンロードなど)GoogleアカウントとGoogle Driveの連携が必要

LoRAとは?

Stable Diffusionを使っているとよく目にする「LoRA」という言葉。
LoRA(Low-Rank Adaptation)は、Stable Diffusionのモデルを軽量かつ効率的にカスタマイズできる学習拡張方式です。
大規模な再学習は不要で、少ないVRAMでもモデルの「性格」や「画風」を変えられるのが特徴です。
しかも、Google Colabを使えば、VRAMの少ないPCでも気軽に試せます!

この記事では、LoRAの基本から、Colab上での使い方、さらにAUTOMATIC1111 WebUIとComfyUIでの導入手順まで、初心者にも分かりやすく紹介します。

Google ColabでLoRAを使う流れ

ColabでStable Diffusionを動かす場合、多くの人が使っているのが「AUTOMATIC1111 WebUI」や「ComfyUI」です。どちらもLoRAに対応しており、以下の手順で導入できます。

  1. Colabノートブックを起動
     おすすめは「AUTOMATIC1111 WebUI for Colab(TheLastBen版)」や「ComfyUI Colab(camenduru版)」です。
  2. LoRAファイル(.safetensors形式)を用意
    • Civitai(シビタイ) ← 最大手、検索しやすい
    • Hugging Face Hub ← 研究者向け、高信頼
      • 気になるLoRAモデルをダウンロードし、自分のGoogle Driveに保存しておきましょう。
         例:CivitaiやHugging Faceから .safetensors ファイルをダウンロード。
  3. Google Driveにアップロード
     Colabと連携するGoogle Driveの任意フォルダに保存しておきます。
     例:/content/drive/MyDrive/stable-diffusion-webui/models/Lora
  4. Colabでマウントして読み込む
     多くのノートブックでは、自動でGoogle Driveのmodels/Loraフォルダが認識されます。
  5. プロンプトにLoRAを指定して使う
     AUTOMATIC1111の場合は以下のように入力:
       <lora:LoRAファイル名:重み>  例:<lora:epiCPhotoGasm:0.8>  
     → 重みは0.6〜1.0くらいがおすすめ。調整で絵柄の影響度が変わります。

AUTOMATIC1111 WebUI でのLoRA導入方法

  1. Colab上でWebUIを起動(例:TheLastBen版)
  2. models/LoraフォルダにLoRAファイルをアップロード
  3. 起動後、UI上で自動認識されます(プロンプト補完機能で候補も出る)
  4. プロンプトに <lora:xxx:0.7> の形式で使用
  5. 出力にLoRAが反映されていればOK!

ポイント:LoRAファイルは必ず.safetensors形式を使いましょう(.ptは非推奨)。

<lora:LoRAファイル名:重み>
例:<lora:epiCPhotoGasm:0.8>

※重み(0.6〜1.0)はLoRAの「効き具合」です。お好みで調整してみましょう。

ComfyUIでのLoRA導入方法

ComfyUIはノードベースのインターフェースなので、操作は少し異なりますが、慣れればとても自由度が高いです。

  1. ColabまたはローカルでComfyUIを起動
  2. ComfyUI/models/loras フォルダにLoRAファイルをコピー
  3. ComfyUIを再起動後、ノード内の「LoRA Loader」などで選択可能になります
  4. 「Text Encoder」ノードなどと接続してプロンプトに反映
  5. Weight(重み)ノードで調整(0.6〜1.0が目安)

ComfyUIでは「ノードのつなぎ方」によってLoRAの効果が変わるので、テンプレートやサンプルフローを参考にすると便利です。

無料で使えるおすすめLoRAモデル(初心者にもおすすめ)

1. epiCPhotoGasm LoRA

  • 特徴:写実的でコントラストの効いたフォト風画像が得意。
  • 用途:ポートレートや人物写真風の画像に向いています。
  • URLhttps://civitai.com/models/11833

2. ShoujoMix LoRA

  • 特徴:美少女系・アニメ風に特化。やわらかいタッチの絵柄。
  • 用途:キャラクター、アニメ風イラスト制作向き。
  • URLhttps://civitai.com/models/13157

3. Realistic Vision LoRA(派生あり)

  • 特徴:リアルな肌や顔立ちを再現できる万能型。
  • 用途:リアル寄りの人物表現やシーン描写に。
  • URLhttps://civitai.com/models/4201

4. Style LoRA(Studio Ghibli Style、Cyberpunk、Gothicなど)

  • 特徴:特定の画風・ジャンルを再現するスタイルLoRA。
  • 用途:雰囲気づくり、テイストの追加に便利。
  • URL例https://civitai.com/tag/style

5. Character LoRA(有名キャラクター風)

  • 特徴:ゲームやアニメのキャラ風スタイルを簡単に再現。
  • 用途:ファンアート制作やパロディ向け。
  • 注意著作権に注意。商用利用不可のケースが多いです。

LoRAモデルを探すサイト

Civitai(シビタイ)

  • 最大手のLoRA・モデル共有サイト。
  • フィルタで「LoRA」「商用利用OK」で絞り込み可能。
  • ログイン不要でダウンロード可能なものも多数。

Hugging Face Hub

  • AI研究者向けのモデル共有サイト。
  • 商用可否が明確に記載されているモデルも多く安心。

商用利用の際の注意点

  • モデルのライセンス表記(CreativeML RAIL-Mなど)を必ず確認
  • 「商用利用OK」と明記されていても、学習元データによってはグレーな場合もあるので注意
  • アニメキャラ風・実在人物風などは基本的に商用利用NG

LoRA活用のコツと注意点

  • 影響が強すぎると不自然になることもあるので、重みの調整が大事
  • 1つのプロンプトに複数のLoRAを使って表現をミックスすることも可能
  • 「構図」「ポーズ」にはControlNetを組み合わせるとさらに効果的
  • 1枚の画像で表現が大きく変わるので、複数LoRAの組み合わせも◎
  • VRAMが少ない場合は軽量LoRAを使うことで安定します

LoRAは、Stable Diffusionでの創作の幅を一気に広げてくれる心強い味方です。Colabを使えば、ハイスペックPCがなくても簡単に試すことができます。

その他のクラウドツールのおすすめ!

見た目の操作性にも配慮されており、Stable Diffusion専用テンプレートを選ぶだけでWebUI(AUTOMATIC1111など)が起動可能なクラウドツール。
画像生成、LoRA学習用のテンプレートもあり、おすすめです。RunPodについての記事はこちら。

ローカル環境で、画像生成をしたい方はこちらの記事をご覧ください。

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