WordPressでも使える!WebP+TinyPNGで軽く美しく画像を最適化する方法

目次
画像の美しさを保つための方法を探る
最近のWordPressでは、画像を自動でWebPに変換してくれる便利なプラグインがあります。
ですが、私はプラグインを増やすのが好きではないので、あえて手作業で画像を最適化しています。
具体的には、まずPhotoshopでWebPに変換し、さらにTinyPNGで圧縮する方法です。
この手順を踏むことで、画質をなるべく保ちつつ、ファイルサイズをぐっと軽くできます。
ページの表示速度にも役立つので、ユーザー体験を向上させたいときには特におすすめです。
記事では、WebPとTinyPNGそれぞれの特徴や使い分けのポイント、実際の圧縮具合も紹介していきます。ページ表示を速く、美しく保つための最適解を一緒に探していきましょう。

1. WebP変換
- 目的:画像形式をより軽量なWebPに変換して、ファイルサイズを削減する。
- 仕組み:
JPEGやPNGからWebPに変換することで、同じ画質でもファイルサイズが小さくなる。WebPはGoogleが開発した形式で、圧縮効率が高く、透明部分やアニメーションも対応可能。 - 特徴:
- JPEGやPNGよりも最大30〜50%ほど軽量化できることが多い
- 画質をほぼ保ちながら軽くできる
- 対応ブラウザでのみ表示可能(現在はほとんどのブラウザが対応済み)
- 注意点:
- 元画像が小さい場合やすでに圧縮済みの場合、劇的な軽量化は期待できない
- WordPressではWebPに変換するプラグインもあり、自動化できる
2. TinyPNGの圧縮
- 目的:画質をできるだけ保ちながら、JPEG/PNG/WebPのファイルサイズをさらに削減する。
- 仕組み:
- TinyPNGはスマート圧縮アルゴリズムを使用し、人間の目でほとんどわからない程度に色数を減らす
- PNGはパレット減色、JPEGは再圧縮してサイズを削減
- 特徴:
- WebPに変換後のファイルもさらに圧縮可能
- 画質の劣化は最小限で済む
- サイト速度向上に直結する
- 注意点:
- 圧縮しすぎるとノイズや色の劣化が出る場合がある
- 連続利用は有料プランが必要な場合もある
違いと使い方のイメージ
項目 | WebP変換 | TinyPNG圧縮 |
---|---|---|
目的 | 形式を変えて軽量化 | 圧縮して軽量化 |
効果 | ファイルサイズ大幅削減 | WebPやJPEGをさらに圧縮して軽量化 |
画質 | ほぼ維持 | わずかに劣化の可能性あり |
使うタイミング | 元画像を保存するとき | WebP化後や既存画像の圧縮時 |
利用例 | Photoshopで保存 | TinyPNGサイトまたはプラグイン |
WordPressでの画像最適化:特徴とプラグインの活用
WordPressは世界中で最も使われているCMS(コンテンツ管理システム)で、ブログや企業サイト、ECサイトまで幅広く対応しています。ページ作成や更新が簡単で、豊富なプラグインを組み合わせることで、さまざまな機能を追加できます。
その中でも画像の最適化は、ページ表示速度やSEOに大きく影響する重要なポイントです。軽量化を自動化してくれるプラグインを使えば、手動で圧縮する手間を大幅に減らせます。
代表的なプラグイン例
- EWWW Image Optimizer
JPEGやPNG、WebPなど幅広く対応。アップロード時に自動で圧縮可能。 - Smush
無料版でも基本的な圧縮と遅延読み込みに対応。設定が簡単。 - ShortPixel Image Optimizer
WebP変換や自動最適化に対応。画質を保ちつつ軽量化可能。 - Imagify
圧縮率の調整ができ、画質を保ちながら軽量化。WebP対応。
注意点や補足
- プラグインは便利ですが、増やしすぎるとサイト速度や互換性に影響する場合があります。
- 私自身はプラグインより、Photoshop + TinyPNGで手動圧縮の方がコントロールしやすく感じています。
WebPとTinyPNGを両方使うと劣化が進む?
WebPもTinyPNGも、それぞれ「非可逆圧縮(画質を落としてデータを軽くする)」の処理を行います。
両方使うと、圧縮が二重になり、画質の劣化が激しくなる ことがあります。
- WebPの強み:軽量化しつつ高画質を維持。
- TinyPNGの強み:PNG/JPGのまま軽量化できるが、WebPより圧縮率は低め。
当サイトの普段の工程
- PhotoshopでWebPに変換
- WebPはJPEGやPNGよりも高圧縮率で画質を保てるフォーマットなので、まずWebPにするだけでも軽量化になります。
- さらにTinyPNGで圧縮
- TinyPNG(あるいはTinyJPG)は、ロスの少ない最適化アルゴリズムでPNGやWebPをさらに圧縮できます。
- WebPにしてからTinyPNGにかけることで、ファイルサイズをさらに削減できる場合があります。
- 画質について
- 高圧縮すぎると劣化しますが、適度な設定であれば目に見えて劣化せず軽量化可能です。
- ページ表示の高速化
- 軽量化した画像は読み込み速度を短縮できるので、Webページの表示高速化に貢献します。
補足
- TinyPNGはWebP対応していますが、PNGやJPEGよりもWebPの方が圧縮効率が高いこともあるので、場合によっては「WebPにしてTinyPNGまでやる」より、「PNG/JPEGをTinyPNG → WebP変換」の方が効率的なケースもあります。
WebPの圧縮率を調整する
WebPは圧縮率を調整できます。
変換ツールによっては、デフォルトで「画質を落としすぎる設定」になっていることがあるため、画質優先に変更 してみます。
Photoshopの場合(WebPで高画質保存)
- 「品質(Quality)」を80〜90に設定(デフォルトは50〜75になっていることが多い)
- 非可逆圧縮ではなく「ロスレス(Lossless)」を選択する(少しファイルサイズは増える)
オンラインツールの場合(Squooshなど)
- WebPの圧縮設定で 「Quality(画質)」を90以上 にする
- 「Effort(処理強度)」を4以上 に設定すると、より高品質で保存可能
- WebPに変換するときに、品質(クオリティ)を90%~95%に設定すると、見た目を損なわずに軽量化できます。
- TinyPNGを使うなら、圧縮率を低めにして試す。
画質を調整次世代フォーマットの選択
WebPは圧縮率が高いですが、JPEGの方が美しい場合もあるので比較してみる。
適切な生成AI設定
画像を生成するときに、解像度を「サイト向け」に最適化することで、後の圧縮時の劣化を抑えられます。
具体的な方法
① 画像を1200px × 630pxで生成
② WebPに変換(品質90%)
③ TinyPNGで軽く圧縮(劣化しすぎないよう注意)
この方法で試してみて、どのバランスが一番いいか比較してみる。
SAKASA AI

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TinyPNGを使う場合はWebP変換をしない
もしJPEGやPNGで美しさを保ちたい なら、WebP変換はせずにTinyPNGだけを使うのもアリ。
- TinyPNGはWebPほど圧縮率が高くないが、その分、画像の細かいディテールが残る。
- WebPと併用すると二重圧縮になり、ノイズやぼやけが発生する。
TinyPNGだけを使い、圧縮後の画像を確認しながら調整するのが最適
解像度を適切にする
画像をアップロードする前に、サイトに合った適切なサイズ にリサイズしておくと、美しさを保ったまま軽量化できます。
画像サイズの目安
用途 | 推奨サイズ |
---|---|
サイトの背景画像 | 1920×1080px〜 |
ブログ記事内の画像 | 1200×800px |
サムネイル | 600×400px |
アイコン | 100×100px |
元の画像が大きすぎる場合、適切なサイズにリサイズした上で圧縮すると画質が保たれる。
画質を保ちつつ軽量化する方法
① 圧縮率を調整する(WebPの品質を90以上に)
- オンラインツール(SquooshやTinyPNG)で適度に圧縮
- Photoshopなら「Web用に保存(WebP高画質設定)」を使用
② 画像サイズを最適化する(フルHD画像は不要なことが多い)
- 適切なサイズにリサイズする(例:1200×800px)
- 美しさが必要な場合は1920×1080pxWebpをTinyPNGで圧縮するとGOOD!
- ページのデザインに合った最小サイズでOK
③ CDNを活用する(Cloudflareなどを使えば、読み込み速度が速くなる)
表示速度が気になる場合の目安、400KB以上はOKか?
OKなケース
✔ 画像が美しく見えることが最優先の場合(デザイン重視のサイトなど)
✔ サイトの総合的な読み込み速度が許容範囲内
✔ サーバーの負荷が問題にならない(高速なサーバーならOK)
⚠ 避けたほうがいいケース
❌ ページに画像が大量にある場合(合計の画像サイズが3MB以上になると重くなりやすい)
❌ モバイルユーザーが多い場合(通信量が増えて表示が遅くなる)
❌ PageSpeed Insightsなどで「画像最適化の指摘」がある場合
SAKASA AI

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