内部リンクに rel 属性は必要?正しい使い方とSEOへの影響

目次
Webサイト運営でのrel
属性の適切な使い方とSEOへの影響



ページ内リンクにnofollow
は付けるべきかな?



そういう疑問を持つ方は多いでしょうね!
今日は、内部リンクでの rel
属性の適切な使い方や、SEOへの影響について解説します。
nofollow
をつけるべきケースとつけるべきでないケース
nofollow
をつけるべきケース (外部リンク向け)
- 広告やアフィリエイトリンク:検索エンジンの評価を渡さないようにするため
- 信頼できない外部サイトへのリンク:不正なサイトへ評価を渡さないようにするため
- ユーザー投稿のリンク:スパム対策として
nofollow
をつけるべきでないケース (内部リンク)
- 自サイト内のリンク(内部リンク):SEOに悪影響を与えるため
- 重要なページ(カテゴリーページ・投稿記事など):検索エンジンのクロールを妨げ、ランキングに影響を及ぼす可能性がある
nofollow
は基本的に 外部リンクにのみ使用 し、内部リンクには適用しないのがベスト
内部リンク(サイト内リンク)のポイント
target="_blank"
の必要性
- 内部リンクでは、通常は新しいタブで開く必要はありません。
- 外部リンク(別のサイトへのリンク)には
target="_blank"
を使うことが一般的です。
target="_blank"
を使うと、ユーザーがタブを増やして迷いやすくなります。
rel="noreferrer"
の役割
rel="noreferrer"
はリンク先に参照元情報(リファラー)を渡さないようにする属性です。- 内部リンクには不要で、外部リンクでプライバシーを保護したい場合に使用します。
WordPressでの対応方法
target="_blank"
を使いたいケース
内部リンクでも以下のケースでは有効です:
- ユーザーに情報を保持させたい場合
例:「入力フォームを保持しながら、別ページのガイドを参照させる」 - 補助的な情報を別タブで見せたい場合
例:「用語集を別タブで開くリンク」
このような場合は、HTMLで個別に設定することをおすすめします。
- HTML部分に記述します。
- 内部リンクで標準的な記述例はこちら
<a href="/contact">お問い合わせはこちら</a>
- 外部リンクで使う場合
<a href="https://example.com" target="_blank" rel="noopener noreferrer">外部サイトへ</a>
内部リンクで使うべき rel
属性
内部リンクには nofollow
以外にも、適切な rel
属性を使うことで、SEO を最適化できます。
rel="noopener"
(target="_blank"
の場合)
- 対象:新しいタブで開くリンク
- 理由:セキュリティ対策(新しいタブで開いたページが元のページを操作できなくする)
- 例:
<a href="/about" target="_blank" rel="noopener">私たちについて</a>
rel="noreferrer"
(noopener
の拡張)
- 対象:
target="_blank"
で開くリンク - 理由:リファラー情報(アクセス元URL)を渡さない
- 例:
<a href="/contact" target="_blank" rel="noreferrer">お問い合わせ</a>
rel="canonical"
(カノニカル)
- 対象:同じコンテンツの重複を避けたい場合
- 理由:検索エンジンに「どのURLを正規のものとするか」を伝える
- 例:
<link rel="canonical" href="https://example.com/main-page">
- 適用例:パラメータ付きURL (
?utm_source=xxx
など) がある場合
rel="prev"
/ rel="next"
(ページネーション)
- 対象:記事が複数ページに分かれている場合
- 理由:検索エンジンにページの順序を伝える
- 例:
<link rel="prev" href="https://example.com/page1"> <link rel="next" href="https://example.com/page3">
nofollow
を内部リンクに使うべきでない理由
内部リンクに nofollow
を使うと、検索エンジンがサイトのページ構造を適切に理解できなくなる可能性があります。
- 検索エンジンがクロールしにくくなる:重要なページが適切に評価されない
- SEOランキングに悪影響を及ぼす:サイト内のページが適切に評価されず、順位が下がる可能性がある
- リンクジュース(評価の流れ)が失われる:
nofollow
を使うと、サイト内の評価の流れが途切れてしまう
nofollow
は内部リンクには使わず、適切な rel
属性を利用しましょう。
内部リンクの適切な設定まとめ
rel 属性 | 使うべきケース | 例 |
---|---|---|
noopener | target="_blank" の場合(セキュリティ対策) | <a href="/about" target="_blank" rel="noopener"> |
noreferrer | noopener に加えてリファラー情報を渡さない場合 | <a href="/contact" target="_blank" rel="noreferrer"> |
canonical | 重複コンテンツを回避する場合 | <link rel="canonical" href="https://example.com/main-page"> |
prev / next | ページネーションのある記事 | <link rel="prev" href="https://example.com/page1"> |
nofollow | 外部リンクのみ(広告、信頼できないサイト) | <a href="https://example.com" rel="nofollow"> |
SEOを意識した内部リンクの最適化
nofollow
は 外部リンクにのみ適用 し、内部リンクには使わないnoopener
やnoreferrer
はtarget="_blank"
のリンクに設定するcanonical
やprev/next
は適切な場面で活用する
適切な rel
属性を設定し、SEO に強いサイトを構築しましょう!