画像生成AIのプロンプトの書き方とコツ




最近の画像生成AIは本当にすごいですよね。
でも、実際にツールを使っていて
「なんか思ってたのと違う…」
「おしゃれな画像にならない」
「構図が変だったり、顔が崩れたりする…」
という経験、ありませんか?
それは、もしかするとプロンプト(指示文)の書き方がカギかもしれません。
AI画像生成では、プロンプト=あなたの“言葉”が、まさにデザインの設計図になります。
うまく伝えれば、想像以上の作品ができるし、
ちょっと曖昧だと、まったく違うものが出てきたりもします。
プロンプトはセンスや才能じゃなく、“コツ”で上達できる分野。
この記事では、初めての方でもすぐに試せる「基本のプロンプト構成」や「うまくいく書き方の工夫」を、解説していきます。
プロンプトの基本構造:「伝え方」の型
AIに画像を作ってもらうとき、一番大切なのが「どんな画像がほしいか」を言葉で正しく伝えること。
これが、いわゆる「プロンプト(指示文)」です。



わたしが、あなたの役をしますので、あなたが一度、AIの役をお願いしますね。



おしゃれな画像にして
どうですか?
たとえば、こんなふうに構成してみます。
【主役の内容】+【見た目の特徴・形容詞】+【スタイル・技法】+【構図や背景】+(必要に応じて)【雰囲気・色味】



「かわいい猫、水彩画風、パステルカラー、中央構図、やわらかい光」
どうでしたか?



基本のプロンプトは、「何を」「どんな感じで」描いてほしいかを組み合わせるイメージで考えます。
こうすることで、AIは「どういう猫を、どんな雰囲気で、どう配置するか」まで細かくイメージしてくれます。
“a cute cat, watercolor style, pastel colors, centered, soft lighting”
▶ 英語と日本語、どちらがいい?
多くの画像生成AI(特に海外製のもの)は、英語のプロンプトのほうが理解度が高いと言われています。
ただ最近は、CanvaやMicrosoft Designerのように日本語にも対応しているツールも増えてきました。
なので、ツールによって使い分けるのがコツです。
日本語でのプロンプトに対応している主なツール:
- Canva(Magic Media)
→「桜の下にいる女の子」のような自然な日本語でもOK。 - Microsoft Designer
→ BingのDALL·E 3をベースにしており、日本語プロンプトに対応。 - Adobe Firefly
→ 日本語の説明でも高い精度で反応し、商用利用OKなのが魅力。 - Bing Image Creator(DALL·E 3)
→ ブラウザ上で使えて、日本語にもかなり対応。Microsoftアカウントで使える。 - DreamStudio(Stable Diffusion公式)
→ 英語がベストだけど、日本語もある程度は通じる(やや調整が必要)。
なので、ツールによってプロンプト言語を使い分けるのがコツです。
▶ AIに伝わりやすい“単語の順番”
英語で書く場合、主語(何を描くか)→形容詞やスタイル→構図や技法の順で並べると、比較的安定して意図が伝わります。
例:
“a girl in a forest, anime style, soft light, fantasy atmosphere”
このように、シンプルだけど、伝えたい情報をしっかり盛り込むことが大事です。
次の章では、このプロンプトを**「何に使うか(バナー・背景・アイコンなど)」に合わせて**応用するコツを紹介していきますね。
「作りたい画像ごとに、どんなプロンプトが向いているのか?」を一緒に見ていきましょう!
テーマ別プロンプト例:使いたい場所に合わせてアレンジしよう
プロンプトの基本がわかったところで、
次は「実際どんな場面で、どんなプロンプトを書けばいいの?」という疑問について。
画像生成AIは、バナー、アイコン、背景、イラストなど、使う目的によって少しずつプロンプトのコツが変わります。
ここでは代表的なシーンごとに、初心者でもそのまま使えるような具体例を紹介します。
◆ サイトやLPの「トップバナー」用の画像がほしいとき
トップページの印象を決める大切なバナー。
ちょっと印象的で、かつテーマが伝わる画像にしたいですよね。
例:
「春のキャンペーン用」
→ “a pastel-colored spring scene with flowers, light pink tones, soft background, suitable for a website banner”
または、日本語対応ツールなら
例:
春らしいパステルカラーの風景。ピンク系でやわらかい雰囲気。Webバナー向けに
ポイント: 色味・雰囲気・用途(バナー向け)を明記する。
◆ ブログや記事の「アイキャッチ画像」がほしいとき
内容がひと目で伝わるようなイラストや背景があると、クリック率も上がります。
例:
「AIと仕事効率化」
→ “a person working on a laptop with glowing AI icons, modern flat design, minimal background”
日本語対応ツール向けなら
「ノートPCで作業している人物。AIのアイコンが浮かんでいる。シンプルな背景」
ポイント: シーン+キーワード+スタイルを意識すること。
◆ 「背景」や「パターン」素材を作りたいとき
ページの雰囲気を整えるための装飾背景などは、プロンプトもシンプルでOKです。
例:
「やさしい雰囲気の背景パターン」
→ “soft pastel abstract background pattern, seamless, watercolor texture”
または
「水彩風のパステルカラー背景。やさしい印象でつながるように」
ポイント: 「背景用」や「パターン」という用途を入れると、無駄な主役要素が省けます。
◆ SNSやプロフィールの「アイコン」がほしいとき
丸型でも映えるようなシンプル&印象的な絵がベストです。
例:
「かわいいネコのイラストアイコン」
→ “a cute cat, round composition, clean white background, illustration, icon style”
「白背景のシンプルなネコのイラスト。丸く収まる構図でアイコン用」
ポイント: 「丸型構図」「白背景」「アイコン用」と明記すると◎
このように、用途に合わせて伝え方を変えるだけで、AIが理解しやすくなり、完成度もぐっと上がります。
次の章では、こうしたプロンプトにどんな工夫を加えるとさらにクオリティが上がるか?
という「ひと工夫のテクニック」をお届けしていきますね。
プロンプト工夫のコツ:あと一歩の“それっぽさ”はここで決まる!
画像生成AIにプロンプトを入力してみたものの、
「うーん、なんか惜しい…」「ちょっとイメージと違う」って感じたこと、ありませんか?
それ、ちょっとしたプロンプトの工夫でグッと良くなることが多いんです。
ここでは、すぐに実践できる「ひと工夫のテクニック」をご紹介します。
1. 雰囲気やスタイルを指定しよう
たとえば「人物イラスト」とだけ入力すると、AIはかなり幅広い解釈をしてしまいます。
そこで、「〇〇風」「〇〇っぽい」など、スタイルの方向性を明確にすると、AIの迷いが減ります。
例:
「手書き風」「水彩風」「アニメ調」「リアルな写真風」
英語だと “watercolor style”, “anime-style illustration”, “hyper realistic photo” など
2. 色や構図を加えると一気にプロっぽくなる
プロンプトに「色」や「構図のヒント」を入れるだけで、クオリティが上がることが多いです。
例:
「青系の配色で落ち着いた雰囲気」
「背景はぼかして、人物が中央にくる構図で」
といった要素を加えるだけで、“狙った絵”に近づいてきます。
3. 余計な要素を避けるには「~なし」も大事
AIは時々、こちらの意図と違うものも勝手に入れてきます(笑)
そういう時は、「〇〇を入れないで」とあらかじめ指定しておくのがおすすめ。
例:
「文字なし」「背景に建物を入れないで」「人の顔を描かないで」など
英語では “no text”, “without people”, “plain background” などが定番です。
4. 複数のツールで同じプロンプトを試してみる
意外と効果的なのが、同じプロンプトを複数のツールで試してみること。
ツールごとに「得意な描写」や「仕上がりの雰囲気」が異なるので、
どれか1つでうまくいかなくても、別のツールだと理想的な画像になることも。
例:
- Canva → やわらかくオシャレな印象
- Firefly → デザイン寄りの仕上がり、商用利用OK
- Bing(DALL·E 3) → かなりリアル寄りで表現力も高い
こうしたちょっとした工夫の積み重ねが、「なんかイマイチ」から「これ使える!」に変わるポイントなんです。
AIに頼るといっても、「伝え方」が上手になると結果がまったく違ってくる。
まるで、自分がアートディレクターになった気分で楽しめます。
AIと一緒にデザインを楽む
プロンプトのコツ、いかがでしたか?
難しそうに感じるかもしれませんが、実際には「どんな雰囲気が欲しいか」「何を伝えたいか」を
言葉で表現していくゲームのような感覚です。
画像生成AIは、私たちの“イメージ”を形にしてくれる頼もしい相棒。
うまく付き合えば、「デザインセンスがなくても大丈夫」な時代が本当に来たと実感できます。
プロンプトは練習すればするほど上達するので、ぜひ気軽に試してみてくださいね!
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